12月23日【ゆるピタ!】放送後記

昨晩のネットラジオ【ゆるピタ!せいれいの森】はいかがでしたか?

前半は、ねっちゅの聡(さと)ちゃんをゲストにお招きし、

楽しいお話を伺いました。

 

聡ちゃんは2種類のお仕事をなさっています。

 

1 カルトナージュの作品を作ったり講師をする仕事

 (カルトナージュ:紙の箱に布等を貼り付けて装飾するヨーロッパの伝統手芸)

2 お客様を美しくする仕事

  (内側:西洋占星術・個性心理学・タロットを用いる)

  (外側:パーソナルカラー診断やショッピング同行等で外見作りのお手伝い)

 

ねっちゅのキーワードに「直感」「美的センス」があります。

聡ちゃんはこれらのキーワードを活かしたお仕事をされています。

 

聡ちゃんのお仕事は全て口コミのみです。HP等はありません。

女性の方でもあり、個人的な連絡先を公の場に

表示するのもどうかと思いますので、

ご興味・ご関心のある方は、こちらのHPを通じて、

私(中野)までご連絡ください。

 

番組の中盤ではゆくりりっく

『きみにありがとう』をお送りいたしました。

子どもとの合唱がなんだか元気をもらえる気がしますね。

 

番組の後半では「空」を採り上げました。

 

この1週間、10分程度の持ち時間で、

どうやって「空」を説明しようか、考えに考えてました。

 

空を説明しようとすると、

「縁起」「無自性」「非有非無」「有無二辺の中道」等の

キーワードを解説せざるを得ません。

 

でも、これを話し出したら、多分時間切れになる可能性大。

 

で、ここは開き直って、要するにこういう世界です、

というお話をすることに(ほぼ直前に)決めました。

 

私は心と脳はイコールで結びつくものではないと思っていますが、

密接にかかわりあっていることは間違いないと思っています。

 

脳のイメージで言うと、私達が普段慣れ親しんでいる世界観は

左脳が作り出す世界。

一方、空が指し示す世界観は、右脳が作り出す世界。

 

左脳にある言語中枢等の一定の機能を低下させることで、

普段は知覚できない世界を知覚できるようになります。

 

こちらのブログでも何度かご紹介している

ジルボルトテイラーさんは脳卒中で

言語中枢等の機能が低下してしまい、

強制的に空の世界を体験しました。

 

一方、瞑想の達人は、瞑想によって

言語中枢等の機能を低下させ、

空の世界を体験しています。

 

おそらく、私たちは、ある世界観の一側面しか

知覚できていないのだと思います。

 

ごく一部の人達が、別の側面を体験した。

 

同じものを別の角度から見ているので、

一見全く違うように見えても、

ちゃんとつながりはあります。

 

そのつながりを理屈立てて、あるいは言語・論理を使って

説明するためのキーワードが

「縁起」「無自性」「非有非無」

なのではないかというのが今の私の仮説です。

 

言葉があることにより、

「これが有る」「これは無い」等という認識が生まれ、

思慮分別が生じます。

分別というくらいですから、

「物事を分けて考える」発想が生まれるということです。

 

思慮分別が生じれば、そこからその人独自の「見解」が生まれますが、

その見解は人やグループによって異なります。

 

そして、見解と見解を戦わせることになり、

争いが生じます。

 

空の世界では、言葉の世界を滅します。

言葉がないので、「これが有る」「これは無い」という

発想も生まれません。

したがって、思慮分別もないので、見解も生じません。

見解が生じないので、争いも起こりません。

 

・・・こんなふうに書くと、

「空の世界っていいよ~」というメッセージとなり、

今の左脳中心の世界観を否定するということになりかねませんが、

私は最終的に行きつく境地は

「空の境地に安住する」ことにはないと思っています。

 

空の境地(右脳中心の世界)を知った上で、左脳中心の世界に戻る。

あるいは、双方の世界にこだわりを持たない、というところに

最終的な着地点があるように思います。

 

脳を中心としたものの言い方で言えば、

左脳中心、右脳中心に執着せず、両脳をうまく使っていこう

ということになるのではないでしょうか。