10月28日【ここビタ!】放送後記

昨晩の放送はお楽しみいただけたでしょうか?

昨晩も前週に引き続き、ゲストなしで、

アシスタントの真理さんと東洋思想話とせいれい話でお送りいたしました。

 

【せいれいの相性】

 

まず、せいれいには中国の古い思想、

五行(木火土金水)が割り振られております。

 

木:ぴかりん、のんぷ~

火:ねっちゅ

土:つっち、も~りん、やまたん

金:そらっち、たっぷん

水:さらりい

 

相性がいいのは隣同士のせいれいです。

例えば、ねっちゅは火。

火の隣は木と土です。

 

ということはねっちゅにとって相性がいいのは、

次のせいれいです。

 

★ ぴかりん、のんぷ~、つっち、も~りん、やまたん

 

なお、五行は循環しています。

 

木→→木→火・・・

 

ということで、木であるぴかりん、のんぷ~にとって

相性がよいとされるせいれいは水と火のせいれい。

以下のせいれいです。

 

★ さらりい、ねっちゅ

 

一方、相性がよくないパターンですと、

次の並びの隣同士のせいれいです。

 

木→土→・・・

 

例えば、土であるつっち、も~りん、やまたんにとっては、

木と水のせいれいと相性がよくないので、

ぴかりん、のんぷ~、さらりいとは

相性がよくないとされています。

 

また、同じ五行同士については、

似たような性質を持っておりますので、

まあまあよいとされておりますが、

自分と同じ欠点も持ち合わせているため、

それが目につくと、潜在意識が反発します。

 

あまり見たくない隠れた自分の欠点を

見せられているような気がするからです。

 

 

以上がせいれいの相性の基本です。

 

ただ、あまり相性にはこだわらない方がよいと思います。

 

自分と似たようなものを持っているから「好き」、

自分と違うから「嫌い」では、人間づきあいの幅を狭めますし、

何よりも成長がありません。

 

自分と違うところこそ、そこを理解するよう努力して、

お互いに持っていないところを補い合う関係作りの方が

よほど大切です。

 

よくある占いの本でも、相性は大流行ですが、

ほどほどにしておくことをお勧めします。

 

【東大寺】

 

真理さんが京都・奈良旅行に行ったというお話から

東大寺の話で盛り上がりました。

 

東大寺は奈良の大仏で有名ですが、

意外に、それ以外のことって

ご存知ない方が多いのではないかと

推察しております。

 

まず、東大寺の宗派。

浄土真宗でもなければ、日蓮宗でもありません。

これらは鎌倉時代にできた宗派でありまして、

東大寺は奈良時代に日本に伝えられた「華厳宗」です。

 

東大寺のHPによると、その教えの根本について

次のように解説しております。

 

我々が生きている広大な宇宙の中のあらゆる存在は、

互いに関わりあいながら動いており、

一瞬の中に無限を含み、

無限の中に一瞬が満ちていて、

それらの事象が何のさまたげも無く融合している

 

多くの方にとって、

分かるような、分からないようなというご感想が

正直なところだと思います。

 

これを体感できるところまで学んでいくのが

東洋思想の面白いところでもあり、

深みを感じさせるところです。

 

奈良の大仏は、『盧舎那仏(るしゃなぶつ)』という仏様です。

 

馴染みのある「○○如来」という名前でもなければ、

「○○菩薩」という名前でもありません。

 

元は、「毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)」と言います。

 

「びるしゃな」とは「ヴァイローチャナ」というサンスクリット語を

音写したものです。

ですから、あまり漢字にはこだわらない方がよいでしょう。

 

ヴァイローチャナとは、「明るい光があまねく照らす」という意味。

したがって、毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)」とは

宇宙の真理をあまねく全ての人に照らし、悟りに導く存在です。

 

ちなみに、真言宗におけるトップの仏様は「大日如来」。

これをサンスクリット語に戻すと、

「マハー・ヴァイローチャナ・ブッダ」。

マハーは英語で言うと「Great(グレート)」。

そこでこれを「大」とし、

ヴァイローチャナは一言で「日」とされ、

ブッダは「如来」と訳されました。

 

華厳宗は顕教ですが、こちらの最高神が

ヴァイローチャナ・ブッダ。

真言宗は密教ですが、こちらの最高神が

マハー・ヴァイローチャナ・ブッダ。

 

「マハー」の有無はありますが、

同一人物ならぬ、同一仏と言ってよいでしょう。

 

【マトリックスと唯識】

 

マトリックスの主人公は、本当は2199年くらいに生きる人物。

生まれてから目覚めるまでの数十年間、

ひたすら眠らされており、

その夢を機械が管理していました。

 

機械によって見せられていた夢が1999年の世界。

主人公は、1999年の世界の中で、

寝たり起きたりしながら、

いろんな人生経験を積むわけですが、

これら全てが「夢」でした、という世界観になっています。

 

一方、唯識の基本的なモノの見方をご紹介します。

 

私達が見ているものは、目から視神経を経由して、

脳で処理がされ、心に映った映像です。

私達は決してモノそのものを見ているのではなく、

心に映った映像を見ているのです。

同様に、聴覚、嗅覚、味覚、触覚も全て

心で再現された感覚です。

 

眠っている時、夢を見ますが、

この夢も心で再現された映像や音を

見たり聞いたりしています。

 

ということは、私達は寝ていようが、

起きていようが、心の世界から

一歩も外に飛び出したことがないのです。

 

マトリックスで言えば、1999年の世界を

本当の世界だと思い込んでいるのと同じです。

 

唯識を学んでからマトリックスをご覧いただくと

類似性を感じることができるので、

ムチャクチャ面白いですよ。

 

オススメ書籍に唯識のおすすめ本をご紹介しております。

もしよかったら、ぜひご覧ください。

 

また、文字で学ぶのに抵抗がある方は、

ぜひ至善館の講座にお越しください。

来年には唯識を採り上げようと思っています。